東京新聞杯
推奨馬
レース傾向分析
東京新聞杯は2月上旬の東京芝1600mで行われる古馬G3で、マイル適性と長い直線で末脚を引き出す瞬発力が問われる一戦になる。出走資格は4歳以上で、安田記念やヴィクトリアマイルなど春のマイルG1戦線へ向かう古馬の重要なステップとして機能している。府中の整った馬場を舞台とした年明け最初の本格マイル重賞であり、東西の有力マイラーが互いの仕上がりを測りに集結する。
東京芝1600mは2コーナー奥のポケットからスタートし、長く緩やかな下りから直線525mを駆け抜けるレイアウト。過去10年は良馬場ばかりで、勝ち時計は2023年ウインカーネリアン(三浦皇成騎手)の1分31秒8から、2017年ブラックスピネルの1分34秒9まで分布する。前半34〜35秒台のミドル、上がり33〜34秒台の高速決着が標準で、好位差しのバランス型が結果を残す傾向にある。2017年や2018年は10〜11頭立ての特殊なスロー流れになり時計が掛かった例外もあった。
歴代の勝ち馬を遡ると、2019年のインディチャンプ(福永祐一騎手)はここを叩いて安田記念・マイルCSをG1連勝。2026年のトロヴァトーレ(ルメール騎手)や2024年のサクラトゥジュール(キング騎手)など、外国人騎手や上位騎手の好走が目立ち、馬と鞍上の手応え次第では中位人気からの台頭も珍しくない。2025年は菅原明良騎手のウォーターリヒトが1分32秒6で快勝するなど、関東若手のジョッキーにとっても登竜門として機能している。前走の上がり時計と東京1600mの実績、想定ペースを併せ読み軸候補を絞りたい。
展開予想
16頭立てでハナを主張しそうなのはメイショウチタンただ1頭。すんなり単騎で行ければ自分のリズムに持ち込める。前を狙う組の中ではエンペラーズソードが最も前で運んできた実績を持ち、すんなり好位を取り切る公算が大きい。隊列さえ決まってしまえば急かす材料に乏しく、全体時計の掛かるスロー寄りの見立てになる。緩い流れの上がり勝負では、前の馬がそのまま押し切る決着が増える。位置を取れる馬の価値が普段より高い一戦だ。後方待機組が12頭と多く、直線では末脚の比べ合いになりやすい。展開の助けが大きくないぶん、上がりの質そのものが問われる。過去10年の傾向でも逃げが複勝率50.0%でトップ。展開想定と傾向の向きが噛み合う年だ。