函館記念
推奨馬
レース傾向分析
函館記念は函館サマーシリーズ後半に位置する古馬中距離重賞で、函館芝2000m・洋芝のタフな小回りコースが舞台。出走資格は3歳以上の混合ハンデ戦で、毎年14〜16頭の力比べになる。洋芝でも止まらない持続力と、ハンデを背負っても伸びるスタミナが問われ、本州の高速馬場で軽い末脚を武器にしてきたタイプは差し切れず、苦戦することも珍しくない。
良馬場での勝ち時計は1分57秒台後半〜1分59秒台が標準で、2025年ヴェローチェエラ(佐々木大輔騎手)の1分57秒6が直近の最速級。対して、稍重以上に渋った2017年ルミナスウォリアー、2022年ハヤヤッコ(重・浜中俊騎手)は2分01秒台〜2分03秒台まで掛かり、上がり3F36秒台後半の消耗戦になった。前半34〜35秒台のミドルから後半36秒台へ落ちるラップが定型で、3〜4コーナーで早めに動けるまくり脚と、内ラチ沿いを離さず立ち回る器用さの両方が求められる。
過去10年では、ローシャムパーク(2023年・ルメール騎手)がそのまま秋にG1戦線へ駆け上がったように、出世レースとしての側面も持つ。一方で2019年マイスタイル(田中勝春騎手)や2016年マイネルミラノ(丹内祐次騎手)など、ローカル巧者が立ち回りひとつで勝ち切る年もあり、人気薄の伏兵が抜けてくる余地は十分に残されている。ハンデ重賞らしく57kg超を背負った人気馬の取りこぼしも目立つため、斤量・洋芝適性・脚質の三点をバランスよく整理し、想定ペースに合うタイプを順に並べていく流れが基本となる。
展開予想
15頭立て。ハナはピースワンデュックでほぼ決まりの並びで、2番手以降がどこまで突つくかが序盤の焦点になる。先行勢の並びはケイアイセナを頭に早めに固定される公算が大きい。序盤に無駄脚を使う馬が少ないのはメンバー全体の好材料だ。前に行きたい馬が計7頭と厚く、全体としては速い流れ=ハイ寄りの想定。後ろから運ぶ8頭にとって、締まった流れは願ってもない舞台になる。前崩れの余地が生まれるためだ。もっとも過去10年で最も好走しているのは逃げ(複勝率40.0%)で、今年の想定とは向きが逆。傾向を取るか、目の前の並びを取るかが分かれ目になる。