アンタレスステークス
推奨馬
レース傾向分析
アンタレスステークスは春の阪神ダート1800mを舞台に、4歳以上のダート中距離馬が交流重賞や帝王賞を見据えて集結するG3。例年16頭立てでの施行が多く、フルゲートでのタフな番手争いが恒例化している。坂を2度越える阪神ダート1800mの起伏に対し、ダート中距離での追走力とゴール前まで脚を持続させるパワーを兼備した馬が押し切るレース性格が強い。
時計水準は良馬場で1分49秒〜51秒台、馬場が締まると1分49秒前後に踏み込まれる。2021年は重馬場でテーオーケインズが1分49秒0、2023年も重でプロミストウォリアが1分49秒5と、湿ったダートでスピードに乗ると好時計が出やすい。一方、不良の2018年(グレイトパール1分49秒8)や稍重の2019年などはペースが落ち着き気味になり、終盤の上がり勝負に振れた年もある。前半35〜37秒台を刻むケースが多く、序盤で前々の番手を取れた馬がそのまま押し切るパターンが目立つ。
過去10年で印象的なのは、後にチャンピオンズCを制するテーオーケインズが2021年に重賞初制覇を飾り、2022年にはダート王者オメガパフューム(横山和生騎手)が古馬として勝利している点で、本レースは将来のG1ホースを輩出する登竜門となっている。鞍上では川田将雅騎手が2018年グレイトパールで勝利、松山弘平騎手も2024年・2026年付近で関西主要ダートに名を残す。古馬重賞の常連と、3勝クラス勝ち上がりからの参戦組のどちらが地力上位か見極めることが、軸選定の出発点になる。
展開予想
16頭立てで、これまでの走りからハナ主張が読める馬は不在。誰かが腹を括って行くのか、譲り合いで流れが緩むのか、序盤の駆け引きが最初の見どころだ。先行勢の並びはムルソーを頭に早めに固定される公算が大きい。序盤に無駄脚を使う馬が少ないのはメンバー全体の好材料だ。前に行きたいのは6頭で、テンから飛ばす馬は目立たない。想定はミドルで、極端な展開にはなりにくい。平均的な流れなら脚質の有利不利は小さく、各馬が力を出し切る消耗の少ないレースになりそうだ。差し・追い込み勢だけで10頭を数える構成で、ペースが崩れた場合の後方一気も荒唐無稽ではない。過去10年は差しの複勝率25.5%が最上位。今年は展開の偏りが小さい想定だけに、傾向どおり差し勢が地力で応えるかが確かめどころになる。過去10年、上がり最速をマークした馬の複勝率は70.0%。終いの伸びがそのまま好走に結びついてきた一戦だ。