チューリップ賞
推奨馬
レース傾向分析
チューリップ賞は阪神芝1600m外回りで争われる桜花賞トライアルのG2で、3歳牝馬が同舞台の本番に向けて適性とコース経験を確認する重要なステップ。フルゲートに近い頭数となる年も多く、急坂と長い直線、外回り独特のロングスパートに対応できる持続力のある末脚を備えた馬が浮上しやすい。3着以内に入った馬には桜花賞の優先出走権が与えられ、距離適性とコース実績を兼ねた現役の桜花賞最有力候補が集まる構図が定着している。
道中はミドルからややスローで流れることが多く、上がり3F33秒台後半〜34秒前半の脚を引き出せる馬が中心。良馬場での勝ち時計は1分33秒前半〜中盤に集中し、2017年のソウルスターリングや2022年のナミュールが計時した1分33秒2前後が一つの目安となる。一方で2025年のクリノメイは1分34秒0、2019年のダノンファンタジーも1分34秒1と、時計が掛かる決着になった年でも勝ち切るのは末脚の質が高い馬で、見た目の時計だけでは強さを測りきれない点に留意したい。
過去10年でとりわけ目立つのが武豊騎手の3勝(2024年スウィープフィート、2023年モズメイメイ、2021年メイケイエール)で、阪神マイル外回りの先行・差し両面に対応できる手腕がそのまま結果に表れている。2018年のラッキーライラック、2019年のダノンファンタジー、2020年のマルターズディオサのように、ここを勝ってそのまま桜花賞でも上位人気に推される馬が多い一方、2024年のスウィープフィートが本番では伸びを欠いた例もあり、本番直結とは限らない。前走阪神JF組の上がり順位、新馬・未勝利上がりの戦績、加えて好走馬の人気序列に一定の信頼度がある点を踏まえて軸を絞り込みたい。
展開予想
15頭立て。逃げ候補はダンデノンのみで、序盤の主導権争いは起きにくい並びだ。エレガンスアスクは日頃の通過順からも前で運ぶ姿が想像しやすく、先行勢の軸はこの馬になりそうだ。ペースを大きく動かす馬が見当たらず、道中はミドル前後の推移が濃厚だ。淀みのない流れは全馬に平等で、展開の恩恵は小さい。仕上がりと適性がそのまま結果に映る想定だ。差し・追い込み勢だけで11頭を数える構成で、ペースが崩れた場合の後方一気も荒唐無稽ではない。参考までに、過去10年で最も走っているのは逃げ(複勝率40.0%)。平均的な流れなら、この傾向が今年も薄く効いてくる可能性がある。過去10年、上がり最速をマークした馬の複勝率は60.0%。終いの伸びがそのまま好走に結びついてきた一戦だ。