フェブラリーステークス
推奨馬
レース傾向分析
フェブラリーステークスは2月下旬の東京ダート1600mで行われる年明け唯一のJRAダートG1で、ダートマイルのスピードと府中の長い直線への対応力が問われる頂点決戦になる。出走資格は4歳以上のフルゲート16頭で、JRA・地方双方のダート上位馬が一堂に集まる新春のダート王決定戦。前哨戦の根岸Sや東海S、地方の東京大賞典・川崎記念組が一斉にここを目標にしてくる。
東京ダート1600mは芝部分からスタートしてダートに入る独特の形態で、テンの加速力と砂を被らない好枠の優位性が結果を分ける。良馬場の年は前半34〜35秒台のミドル、上がり36秒前後で勝ち時計1分35秒台〜1分36秒台に収束する。重に渋った2022年(カフェファラオ・1分33秒8)はパワーと前向きさを両立した馬がレコード水準で押し切るなど、馬場が湿ると一段時計が速くなる傾向だ。最終的には長い直線で末脚を伸ばし切れるかが勝負の決め手になる。
直近では2025・2026年にコスタノヴァがキング騎手とルメール騎手で連覇を達成。古くは2021・2022年にカフェファラオがルメール騎手と福永祐一騎手で連覇しており、王道の能力上位馬が順当に勝ち上がる傾向が強い。2023年のレモンポップ(坂井瑠星騎手)や2020年のモズアスコット(ルメール騎手)も根岸Sを叩いてからの王道ローテで栄冠を掴み、2017年ゴールドドリーム(デムーロ騎手)以降、東京ダート1600mのスピード勝負に対応した馬が継続的に頂点に立っている。前走根岸S・東海S組のレース内容と、砂を被ったときの折り合いを評価軸に据えたい。
展開予想
16頭立てだが明確な逃げ馬が不在のメンバー構成。先行勢の出方次第で、隊列が決まるまで時間がかかりそうだ。前を狙う組の中ではダブルハートボンドが最も前で運んできた実績を持ち、すんなり好位を取り切る公算が大きい。前を主張する馬が7頭と突出せず、ペースは平均的な流れに収まる公算が大きい。紛れを生む要素が乏しいのがミドルの流れだ。脚質の利より地力の比べ合いになり、どの位置からでも力を出せる馬が素直に上位に来やすい。後方待機組が9頭と多く、直線では末脚の比べ合いになりやすい。展開の助けが大きくないぶん、上がりの質そのものが問われる。参考までに、過去10年で最も走っているのは差し(複勝率25.0%)。平均的な流れなら、この傾向が今年も薄く効いてくる可能性がある。なお上がり最速馬の複勝率は100.0%と高く、終いの質が結果に直結しやすいレースでもある。