弥生賞ディープインパクト記念
推奨馬
レース傾向分析
弥生賞ディープインパクト記念は皐月賞の最重要トライアルとして長年定着してきた中山芝2000m内回りのG2で、3歳牡馬限定(牝馬出走可、地方所属除く)。1〜3着までの馬には皐月賞の優先出走権が与えられ、本番と同じ舞台でクラシック適性を測る試金石となる。10〜14頭立ての中規模ながら、有力厩舎が"叩き2戦目"のローテーションでぶつけてくる年が多く、最後の急坂で粘り込める地脚と4コーナーでの立ち回りが鍵を握る。
道中は前半3F35〜37秒前半とスローからミドル寄りの流れになりやすく、上がり3Fは34〜36秒台。良馬場の勝ち時計は1分59〜2分01秒台が中心で、2024年のコスモキュランダが1分59秒8、2018年のダノンプレミアムが2分01秒0で押し切った。一方、2019年(重)2分03秒3、2020年(重)2分02秒9のように雨絡みになるとタフな消耗戦に変質し、上がりが掛かる中で先行馬の地力勝負へと様相が変わる。後の本番との直結度を測る上では、勝ち時計より上位馬の上がり順位とポジショニングを丁寧に追う方が示唆を得やすい。
過去10年で印象的なのが、2021年のタイトルホルダー(横山武史騎手)、2022年のアスクビクターモア(田辺裕信騎手)、2023年のタスティエーラ(松山弘平騎手)と、後にG1で結果を残す馬がここを足掛かりに頭角を現した点。2024年のコスモキュランダは皐月賞でも2着に好走し、本番直結のパターンを再確認させた。一方、2017年のカデナ、2025年のファウストラーゼンのように皐月賞で人気を裏切った例もあり、この一戦の勝ち時計や着差だけでは適性を測りきれない。新馬・ホープフルS組とのローテ比較、騎手の手の内に入っているかを含めて、本番のG1で買えるかどうかまで踏み込んで見たい。
展開予想
出走10頭のうち、直近の通過順でハナを示してきた馬は見当たらない。押し出される形で逃げ役が決まる展開が濃厚だ。前を主張する馬が少なく、道中は一列棒状のスローに落ち着く姿が想像しやすい。スローで隊列が固定されると、後方の馬は仕掛けどころが難しくなる。早めに動ける機動力型が浮上する条件だ。一方で控える組も8頭と分厚い。直線で外に持ち出せた馬から順に台頭する、忙しい追い比べも想定される。過去10年もこのレースは逃げの複勝率40.0%が最上位で、今年も同じ絵になる下地はある。上がり最速馬の複勝率80.0%という数字も、末脚型には追い風の材料になる。