有馬記念
推奨馬
レース傾向分析
有馬記念は1年を締めくくるグランプリG1で、中山芝2500m内回りが舞台。ファン投票で出走馬が選ばれる年末の風物詩であり、3歳以上の混合戦として現役トップ級が一堂に会する。スタミナ、コーナリング、トリッキーな立ち回りの総合力が問われ、フルゲート16頭の少頭数だが密度の高い競り合いになる。過去10年は3〜5歳馬の活躍が目立ち、若い世代の戴冠も少なくない。
中山内回り2500mはスタートから1コーナーまでの距離が極端に短く、内枠の利が大きい設計。3コーナーの下り坂で各馬がポジションを動かし、最後の急坂を駆け上がる立ち回り勝負となる。前半1000m60秒前後、後半は60秒前後で締まる消耗戦が常で、勝ち時計は2分30〜33秒台が標準帯。2019年リスグラシュー(レーン騎手)の2:30.5が近年の最速、対照的に2020年クロノジェネシス(北村友一騎手)は2:35.0と、馬場・展開で4秒以上の差が生じた。3コーナーで内ラチ沿いをロスなく回れた馬と、4コーナーの大外を回らずに押し上げられた馬が結果を出しやすい。
過去10年を振り返ると、2024年レガレイラ(戸崎圭太騎手)は史上初の3歳牝馬による有馬記念制覇という快挙を達成し、2022年イクイノックス(ルメール騎手)、2023年ドウデュース(武豊騎手)と現役最強格が並んで頂点に立った。2017年キタサンブラック(武豊騎手)はラストランを勝利で飾り、2019年リスグラシュー、2020年クロノジェネシスと牝馬の活躍も顕著。ジャパンカップ・天皇賞秋・菊花賞を経由したローテーションと、中山2500mの内回り経験、出走頭数16頭での枠順リスクを総合判断して、軸馬を慎重に絞り込みたい。
展開予想
16頭立てで逃げ候補が2頭。メイショウタバルとミステリーウェイのテンの主導権争いから隊列が決まりそうだ。先行勢の中でもエキサイトバイオとシンエンペラーは普段から積極的に位置を取りに行くタイプで、番手の主張がぶつかる可能性がある。隊列さえ決まってしまえば急かす材料に乏しく、全体時計の掛かるスロー寄りの見立てになる。緩い流れの上がり勝負では、前の馬がそのまま押し切る決着が増える。位置を取れる馬の価値が普段より高い一戦だ。一方で控える組も12頭と分厚い。直線で外に持ち出せた馬から順に台頭する、忙しい追い比べも想定される。過去10年の傾向でも逃げが複勝率30.0%でトップ。展開想定と傾向の向きが噛み合う年だ。上がり最速馬の複勝率70.0%という数字も、末脚型には追い風の材料になる。