エリザベス女王杯
推奨馬
レース傾向分析
エリザベス女王杯は秋に京都芝2200mで組まれる古牝馬G1で、秋華賞を経た3歳牝馬と古馬牝馬が交わる頂点決定戦。中距離の総合力と末脚の確かさが問われ、京都外回り2200mというスタミナと瞬発力の両方が要求される独特のレイアウト。フルゲート18頭の激戦になる年が多く、府中牝馬S(アイルランドT)や秋華賞からの臨戦過程を組み合わせた予想が定番化している。
良馬場での勝ち時計は2分10〜14秒台が標準で、ペースは34〜37秒台‐34〜35秒台のスローからミドル。2020年のラッキーライラックの2分10秒3、2025年のレガレイラの2分11秒0と、好時計の年は上がり3F33秒台前半の脚を要求される。一方、2022年は重馬場で2分13秒0、2017年も2分14秒3と時計が掛かる年もあり、馬場と展開の振れ幅が大きい点に注意したい。
歴代の覇者で象徴的なのがラッキーライラックの2019年(スミヨン騎手、2分14秒1)と2020年(ルメール騎手、2分10秒3)の連覇、2018年のリスグラシュー(モレイラ騎手、2分13秒1)はその後有馬記念を制覇するなど、ここを勝った馬がさらに上の舞台で結果を残す好相性を示している。2021年のアカイイト(幸英明騎手)は単勝二桁人気の大波乱を演出し、2023年のブレイディヴェーグ(ルメール騎手)や2024年のスタニングローズ(C.デムーロ騎手)も別路線からの参戦で結果を残した。鞍上ではルメール騎手やC.デムーロ騎手が複数勝利と好相性で、ローズステークスや府中牝馬Sの内容と京都2200mへの適性を重ねて軸を選ぶ流れが定着している。
展開予想
16頭立てでハナを主張しそうなのはエリカエクスプレスただ1頭。すんなり単騎で行ければ自分のリズムに持ち込める。前を狙う組の中ではセキトバイーストが最も前で運んできた実績を持ち、すんなり好位を取り切る公算が大きい。前を主張する馬が6頭と突出せず、ペースは平均的な流れに収まる公算が大きい。紛れを生む要素が乏しいのがミドルの流れだ。脚質の利より地力の比べ合いになり、どの位置からでも力を出せる馬が素直に上位に来やすい。一方で控える組も10頭と分厚い。直線で外に持ち出せた馬から順に台頭する、忙しい追い比べも想定される。過去10年は差しの複勝率23.7%が最上位。今年は展開の偏りが小さい想定だけに、傾向どおり差し勢が地力で応えるかが確かめどころになる。過去10年、上がり最速をマークした馬の複勝率は80.0%。終いの伸びがそのまま好走に結びついてきた一戦だ。