アイルランドトロフィー
推奨馬
レース傾向分析
アイルランドトロフィーは秋の東京芝1800mで争われる古牝馬限定G2で、エリザベス女王杯への重要なステップ戦。しなやかな末脚と1800mの距離適性が問われ、東京の長い直線で脚を伸ばし切れるかが勝敗を分ける。出走資格は3歳以上の牝馬で、過去10年は4〜5歳の充実期にある馬が上位を占めている。
良馬場なら勝ち時計1分44〜45秒台が標準で、ペースは35秒前後‐33〜34秒台のスローからミドルに流れ込む形が多く、上がり3F33秒台の決め手が要求される。2024年のブレイディヴェーグが1分44秒7、2022年のイズジョーノキセキが1分44秒5と、近年は1分44秒台前半までの好時計が刻まれる年も増えてきた。一方、2020年のように雨で渋ると1分48秒台まで掛かり、波乱の要素が一気に増す。
近年で象徴的なのは2024年のブレイディヴェーグ(ルメール騎手、1分44秒7)で、ここを勝った勢いでマイル王道路線へと駒を進めた。2018年のディアドラ(ルメール騎手)はその後豪G1クイーンエリザベスSで2着、2020年のサラキア(北村友一騎手)は有馬記念2着と、ここを使った馬が上の舞台で輝くケースが多い。一方、2017年のクロコスミア(岩田康誠騎手、1分48秒1)や2025年のラヴァンダ(岩田望来騎手)のように、人気の盲点をついた牝馬が浮上する年も少なくない。臨戦過程と馬場状態を組み合わせ、東京1800で末脚を伸ばせる馬を軸に据える形が定着している。
展開予想
16頭立てだが明確な逃げ馬が不在のメンバー構成。先行勢の出方次第で、隊列が決まるまで時間がかかりそうだ。前を狙う組の中ではセキトバイーストが最も前で運んできた実績を持ち、すんなり好位を取り切る公算が大きい。前を主張する馬が5頭と突出せず、ペースは平均的な流れに収まる公算が大きい。紛れを生む要素が乏しいのがミドルの流れだ。脚質の利より地力の比べ合いになり、どの位置からでも力を出せる馬が素直に上位に来やすい。差し・追い込み勢だけで11頭を数える構成で、ペースが崩れた場合の後方一気も荒唐無稽ではない。参考までに、過去10年で最も走っているのは追い込み(複勝率23.9%)。平均的な流れなら、この傾向が今年も薄く効いてくる可能性がある。なお上がり最速馬の複勝率は70.0%と高く、終いの質が結果に直結しやすいレースでもある。