オールカマー
推奨馬
レース傾向分析
オールカマーは中山芝2200m内回りで争われる秋の古馬中距離G2で、天皇賞・秋やジャパンCを目指す中距離馬の重要な始動戦。機動力と緩急への対応が問われる舞台で、フィールドは9〜17頭と年により振れる。混合戦のため牝馬G1勝ち馬や海外帰りの強豪が顔を揃えやすく、別定戦らしい多彩な顔ぶれが魅力となる。
ペース傾向は前半3F35〜37秒台と落ち着いて、後半3F34〜36秒台へ加速する典型的な瞬発戦が多く、勝ち時計は良馬場で2分10〜13秒台。2020年(センテリュオ・2分15秒5)のように稍重まで馬場が渋ると後方からの差し脚が届きにくくなり、3〜4コーナーで動ける機動力ある馬が圧倒的に有利になる。直線の急坂で粘れるかが最終局面の鍵で、ゴール前で脚色が同じになりやすい構造。
過去10年では2018年レイデオロ(ルメール騎手・2分11秒2)はここを勝った勢いでその年の天皇賞・秋を制覇し、2022年ジェラルディーナ(横山武史騎手・2分12秒7)はその年のエリザベス女王杯を制して開花した。2023年ローシャムパーク(ルメール騎手・2分12秒0)も後の海外戦線で結果を残す逸材で、2024年レーベンスティール(ルメール騎手・2分11秒8)と合わせてルメール騎手の連勝が目立った。2025年レガレイラ(戸崎圭太騎手・2分10秒2)は3歳牝馬で古馬を一蹴し、世代交代の象徴的な勝利となった。鞍上ではルメール騎手が2018・2023・2024年と3勝、横山武史騎手が2021・2022年と連勝の好相性。宝塚記念帰り組と、夏の小倉記念・函館記念上位馬の比較を主軸に据えたい。
展開予想
今年のメンバーに生粋の逃げ馬は見当たらない11頭立て。テンのスピード比べというより、駆け引きで隊列が決まる立ち上がりになりそうだ。先行争いはリビアングラスを先頭に比較的すんなり収まりそうで、隊列の形は早い段階で見えてきそうだ。極端なペースを演出する要素が乏しい並びだ。前を望むのは3頭にとどまり、ミドル想定が基本線になる。淀みない流れなら基本は地力勝負。位置取りよりも「自分の型に持ち込めるか」が問われる。一方で控える組も8頭と分厚い。直線で外に持ち出せた馬から順に台頭する、忙しい追い比べも想定される。過去10年は逃げの複勝率30.0%が最上位。今年は展開の偏りが小さい想定だけに、傾向どおり逃げ勢が地力で応えるかが確かめどころになる。過去10年、上がり最速をマークした馬の複勝率は80.0%。終いの伸びがそのまま好走に結びついてきた一戦だ。