札幌記念
推奨馬
レース傾向分析
札幌記念は札幌芝2000mで争われる夏のG2で、現役G1馬や海外帰りの強豪が集結する別定戦として知られる。洋芝の重さと小回りコースのペース感が問われ、高低差が小さく直線も短いため、4コーナーでの位置取りと進路選択が結果に直結する。3歳以上のオープン馬が混合で激突する珍しい設定が魅力でもある。
良馬場なら勝ち時計は1分59秒台、稍重に渋ると2分01〜02秒台に流れ込み、上がり3Fは35秒台中盤が中心。前半1000mが59秒台でも極端な追い込みは難しく、3〜4番手で運んで早めに進出する競馬が決まりやすい。一方で2016年(ネオリアリズム・重馬場)や2025年のように馬場が傷むと、ラスト1Fまで脚を残せるパワー型が浮上し、良馬場巧者の信頼が揺らぐ年も少なくない。
過去10年を振り返ると、ソダシ(2021年・吉田隼人騎手・1分59秒5)やノームコア(2020年)、プログノーシス(2023年・川田将雅騎手)、ジャックドール(2022年・藤岡佑介騎手)など他路線のG1級が舞台適性を示してきた。2019年ブラストワンピース(川田将雅騎手・2分00秒1)や2018年サングレーザー(福永祐一騎手・稍重2分01秒1)といった上昇期の3〜4歳馬が古馬を負かすケースも目立ち、世代戦の意味合いも併せ持つ。2025年のトップナイフ(横山典弘騎手・稍重2分01秒5)は強豪が並ぶ中で抜け出し、横山典弘騎手は2020年ノームコアと合わせて2勝目を挙げた。前走の宝塚記念や安田記念組よりも、目標を札幌に絞って臨む叩き上げ組のほうが信頼度は高い傾向にある。
展開予想
16頭立てでハナを主張しそうなのはアウスヴァールただ1頭。すんなり単騎で行ければ自分のリズムに持ち込める。前を狙う組の中ではホウオウビスケッツが最も前で運んできた実績を持ち、すんなり好位を取り切る公算が大きい。前を主張する馬が5頭と突出せず、ペースは平均的な流れに収まる公算が大きい。紛れを生む要素が乏しいのがミドルの流れだ。脚質の利より地力の比べ合いになり、どの位置からでも力を出せる馬が素直に上位に来やすい。後方待機組が11頭と多く、直線では末脚の比べ合いになりやすい。展開の助けが大きくないぶん、上がりの質そのものが問われる。過去10年の複勝率トップは先行の25.0%。展開の助けが小さいぶん、傾向の再現は各馬の地力次第になりそうだ。過去10年、上がり最速をマークした馬の複勝率は80.0%。終いの伸びがそのまま好走に結びついてきた一戦だ。