エルムステークス
推奨馬
レース傾向分析
エルムステークスは夏の北海道シリーズで組まれる古馬ダート重賞で、札幌ダート1700m・小回りコースが舞台。出走資格は3歳以上の混合別定戦で、毎年12〜14頭立てになる。マーチS路線やJBC・チャンピオンズCを見据える中堅ダート馬と、夏のダート短距離路線からの転戦組が顔を揃え、砂をこなすパワーと、序盤の追走力が同時に試される一戦になる。
ペースは前半3F34秒前後、後半36〜37秒台と典型的な前傾ラップで、良馬場での勝ち時計は1分43秒〜1分44秒台が中心。一方、2017年ロンドンタウン(重・岩田康誠騎手)の1分40秒9や、2019年モズアトラクション(稍重・藤岡康太騎手)の1分41秒9のように、馬場が渋ると一気に時計が締まり、決め手のあるタイプが浮上する。札幌ダートは内ラチ沿いの馬場差が結果を左右することも多く、開催何週目かと当日の砂状態を確認する作業が欠かせない。
過去10年では、スワーヴアラミス(2021年・松田大作騎手)が翌年に東海Sを制するなど、後の重賞戦線で活躍する馬を多く輩出。タイムフライヤー(2020年・ルメール騎手)はホープフルS勝ち馬の肩書きを引っ提げてダート重賞を奪い、近年もペリエール(2025年・佐々木大輔騎手)が1分43秒5で押し切るなど、世代問わず実力上位が結果を残している。フルデプスリーダー(2022年・丹内祐次騎手)のように地方転戦組や上がり馬の浮上もあり、中央ダート王道だけで決まらない柔軟さが特徴。北海道ダートの直近実績と、想定ペースに合う脚質の組み合わせを軸に、堅実派と一発候補を線引きしていく形が基本になる。
展開予想
14頭立て。ハナはウィリアムバローズでほぼ決まりの並びで、2番手以降がどこまで突つくかが序盤の焦点になる。先行勢の並びはワールドタキオンを頭に早めに固定される公算が大きい。序盤に無駄脚を使う馬が少ないのはメンバー全体の好材料だ。前に行きたい馬が計9頭と厚く、全体としては速い流れ=ハイ寄りの想定。後ろから運ぶ5頭にとって、締まった流れは願ってもない舞台になる。前崩れの余地が生まれるためだ。もっとも過去10年で最も好走しているのは先行(複勝率42.4%)で、今年の想定とは向きが逆。傾向を取るか、目の前の並びを取るかが分かれ目になる。