クイーンステークス
推奨馬
レース傾向分析
クイーンステークスは夏の札幌開催で組まれる古馬牝馬重賞で、札幌芝1800m・洋芝の小回りコースが舞台。出走資格は3歳以上の牝馬限定別定戦で、毎年11〜14頭立てになる。秋の府中牝馬Sやエリザベス女王杯を見据える有力牝馬と、夏に成長してきた条件馬が顔を揃え、洋芝適性と1800m前後の総合力が同時に問われる構成になっている。
良馬場での勝ち時計は1分45秒台後半〜1分47秒台が標準で、2017年アエロリット(横山典弘騎手)の1分45秒7や2020年レッドアネモス(吉田隼人騎手)の1分45秒9が高速決着の代表例。ペースは前半34〜36秒台のミドル、上がり3F34〜35秒台前半が中心で、3〜4コーナーで早めに動ける機動力タイプが結果を残しやすい。一方、稍重まで渋った2024年コガネノソラ(丹内祐次騎手)は1分47秒4と一段時計が掛かり、洋芝のパワー要素が浮上した。札幌の小回りはインを離さない立ち回りが奏功する場面が多く、枠順の評価も予想に組み込みたい。
過去10年で記憶に残るのは、ディアドラ(2018年・ルメール騎手)の勝利で、後にナッソーS(英G1)を制するなど国際舞台での飛躍に繋がる勝ち星となった。アエロリット(2017年・横山典弘騎手)は同年のNHKマイルCに続く重賞2勝目、テルツェット(2021・2022年)の連覇は札幌牝馬重賞のリピーター適性を示す好例である。川田将雅騎手はミッキーチャーム(2019年)とアルジーヌ(2025年)で2勝を挙げており、洋芝中距離の手綱の上手さが光る。札幌コース実績と過去のG2/G3牝馬重賞での着順を縦軸に、距離経験と臨戦過程を組み合わせて軸候補を選ぶ流れが王道になる。
展開予想
14頭立てで逃げ候補が2頭。コンクシェルとアリスヴェリテのテンの主導権争いから隊列が決まりそうだ。先行勢の中でもビヨンドザヴァレーとレーゼドラマは普段から積極的に位置を取りに行くタイプで、番手の主張がぶつかる可能性がある。前を主張する馬が6頭と突出せず、ペースは平均的な流れに収まる公算が大きい。紛れを生む要素が乏しいのがミドルの流れだ。脚質の利より地力の比べ合いになり、どの位置からでも力を出せる馬が素直に上位に来やすい。一方で控える組も8頭と分厚い。直線で外に持ち出せた馬から順に台頭する、忙しい追い比べも想定される。過去10年は差しの複勝率26.7%が最上位。今年は展開の偏りが小さい想定だけに、傾向どおり差し勢が地力で応えるかが確かめどころになる。上がり最速馬の複勝率70.0%という数字も、末脚型には追い風の材料になる。