関屋記念
推奨馬
レース傾向分析
関屋記念は夏の新潟開催で組まれる古馬マイル重賞で、新潟芝1600m・直線659mの長い外回りコースが舞台。出走資格は3歳以上の混合別定戦で、毎年14〜18頭立てに近いフィールドが組まれる。長い直線で末脚を爆発させるキレと、コーナー2回でロスなく運ぶ立ち回りの両立が問われ、安田記念路線から夏休みを取った古馬マイラーや、3歳の上がり馬、府中マイル巧者が顔を揃える。
良馬場での勝ち時計は1分31秒台前半〜1分32秒台後半が標準で、2025年カナテープ(キング騎手)の1分31秒0、2018年プリモシーン(北村宏司騎手)の1分31秒6が高速決着の代表例。ペースは前半34〜35秒台のミドル、上がり3F33〜34秒台前半とキレ味勝負になりやすい。新潟外回りの直線が長いだけに、4コーナーで包まれずにスムーズに進路を確保できるかが結果を左右する。一方、稍重まで渋った2022年ウインカーネリアン(三浦皇成騎手)は前半36秒台のスローを単騎で支配して逃げ切り、馬場と逃げ馬の数次第で立ち回り型の比重も変わる。
過去10年で目を引くのは、戸崎圭太騎手のアヴェラーレ(2023年)・サトノアーサー(2020年)・ヤングマンパワー(2016年)の3勝、ロータスランド(2021年・田辺裕信騎手)が後にマイルCSで好走するなど、出世レースとしての側面もある。一方、マルターズアポジー(2017年・武士沢友治騎手)の単騎逃げ切りなど、王道路線の格付け馬以外が浮上する余地もしっかり残されている。新潟外回りでの末脚実績と、想定ペースに対する位置取りの噛み合いを中心に、ハンデのない別定戦らしく、純粋なマイル適性で並べる軸選びが王道となる。
展開予想
18頭立てでハナを主張しそうなのはシンフォーエバーただ1頭。すんなり単騎で行ければ自分のリズムに持ち込める。先行勢の中でもハクサンバードとシヴァースは普段から積極的に位置を取りに行くタイプで、番手の主張がぶつかる可能性がある。前を主張する馬が5頭と突出せず、ペースは平均的な流れに収まる公算が大きい。紛れを生む要素が乏しいのがミドルの流れだ。脚質の利より地力の比べ合いになり、どの位置からでも力を出せる馬が素直に上位に来やすい。後方待機組が13頭と多く、直線では末脚の比べ合いになりやすい。展開の助けが大きくないぶん、上がりの質そのものが問われる。過去10年は逃げの複勝率50.0%が最上位。今年は展開の偏りが小さい想定だけに、傾向どおり逃げ勢が地力で応えるかが確かめどころになる。上がり最速馬の複勝率70.0%という数字も、末脚型には追い風の材料になる。