函館2歳ステークス
推奨馬
レース傾向分析
函館2歳ステークスは夏季開催で組まれる2歳世代最初のJRA重賞で、函館芝1200m・洋芝の小回りコースが舞台。出走資格は2歳の新馬・未勝利を勝ち上がってきたばかりの早期デビュー組で、毎年11〜16頭の小〜中規模戦になる。仕上がりの早さと、洋芝でも止まらないスピードが問われ、新馬・未勝利を勝ち上がっただけのキャリアでも、適性さえ合えば一気に重賞を奪えるのが本レースの面白さになる。
良馬場での勝ち時計は1分08〜10秒前後が標準で、2025年エイシンディード(キング騎手)の1分08秒4が直近の最速級。一方、重馬場で行われた2023年ゼルトザーム(浜中俊騎手)は1分11秒7、稍重の2022年ブトンドール(鮫島克駿騎手)も1分11秒8と、馬場が渋ると一気に時計が掛かり、パワー型の好走が目立つ。ペースは前半3F33〜34秒台、上がり3F35〜37秒台と前傾ラップになりやすく、テンの行き脚で内ラチ沿いを取れた馬がそのまま粘り込む形が多い。
過去10年では、ビアンフェ(2019年・藤岡佑介騎手)が後に函館スプリントSや葵Sを制したように、出世レースの色彩が濃い。一方、アスターペガサス(2018年・小崎綾也騎手)やカシアス(2017年・浜中俊騎手)のように、関東・関西の有力厩舎以外から重賞ホースが飛び出す年もあり、波乱要素は常に意識しておきたい。浜中俊騎手はゼルトザーム・カシアスで2勝、夏の若駒戦で安定した結果を残している。新馬・未勝利戦の上がり時計と勝ちっぷり、函館での前哨戦の内容を組み合わせ、馬場想定と枠順から狙い目を絞り込む形が基本になる。
展開予想
逃げたい馬が3頭重なった12頭立て。カイショーとスペシャルチャンスらの主張がどこで収まるかで、その後の隊列の並びが決まる。先行争いはブラックチャリスを先頭に比較的すんなり収まりそうで、隊列の形は早い段階で見えてきそうだ。逃げ・先行あわせて7頭が前を望む並びで、ペースは自然と締まりやすい。ハイ寄りを見込む。流れが速くなれば前は消耗し、中団以降で脚を溜める差し・追い込み勢(5頭)に出番が回りやすい。過去10年は逃げの複勝率50.0%がトップと、例年は今年の想定と異なる決まり方をしてきた。隊列が想定からズレた瞬間に景色が変わる余地を残す。