ヴィクトリアマイル
推奨馬
レース傾向分析
ヴィクトリアマイルは春の古馬牝馬路線で頂点を争うG1で、東京芝1600m・左回りの直線が長いコースが舞台。マイル適性に加え、しなやかな末脚と立ち回りの巧さが問われ、毎年18頭立てに近いフルゲートで激戦になる。出走資格は4歳以上の牝馬で、過去10年は4〜5歳馬が勝ち馬の中心を担っている。
道中はミドルからややスローで流れることが多く、上がり3F33秒台の脚を繰り出せる馬が中心になる傾向。良馬場なら勝ち時計1分31〜32秒台の高速決着が常で、前半34秒台後半でも好位粘り込みは可能だが、内をスムーズに捌けたかどうかが結果を大きく左右する。一方、2017年や2018年のように稍重以上に渋ると時計が一気に掛かり、人気どころが取りこぼす波乱の年も少なくない。
過去10年を振り返ると、アーモンドアイ(2020年)やグランアレグリア(2021年)のような女王が順当に勝つ年と、ストレイトガール(2016年)、テンハッピーローズ(2024年)のような単勝二桁人気が浮上する年が交互に訪れる。鞍上はルメール騎手が3勝(2017・2020・2021)と抜けて好相性で、関東リーディング上位の信頼度も例年高い。馬場状態と想定ペース、それに前走NHKマイル組や阪神牝馬S組の臨戦過程を照らし合わせ、「条件が噛み合った馬」を軸に据える形が定着している。
展開予想
17頭立てだが明確な逃げ馬が不在のメンバー構成。先行勢の出方次第で、隊列が決まるまで時間がかかりそうだ。前を狙う組の中ではアリスヴェリテが最も前で運んできた実績を持ち、すんなり好位を取り切る公算が大きい。前を主張する馬が6頭と突出せず、ペースは平均的な流れに収まる公算が大きい。紛れを生む要素が乏しいのがミドルの流れだ。脚質の利より地力の比べ合いになり、どの位置からでも力を出せる馬が素直に上位に来やすい。差し・追い込み勢だけで11頭を数える構成で、ペースが崩れた場合の後方一気も荒唐無稽ではない。参考までに、過去10年で最も走っているのは差し(複勝率25.0%)。平均的な流れなら、この傾向が今年も薄く効いてくる可能性がある。上がり最速馬の複勝率70.0%という数字も、末脚型には追い風の材料になる。