京都新聞杯
推奨馬
レース傾向分析
京都新聞杯は日本ダービーへの優先出走権をかけて争われる3歳トライアルで、京都芝2200m外回りが舞台。坂のないコースで京都の長い直線へ向かう設計上、距離延長への適性と末脚の持続力を備えた馬が中心となる。出走頭数は10〜17頭と振れ幅があり、皐月賞には乗らなかった素質馬や、賞金を加算しに来る上がり馬が顔を揃える。
良馬場時の勝ち時計は2分09秒台〜11秒台に集約され、2022年アスクワイルドモアの2分09秒5(岩田望来騎手)、2024年ジューンテイクの2分11秒2(藤岡佑介騎手)、2018年ステイフーリッシュの2分11秒0が指標例。前半34〜37秒台のミドル〜スロー、後半33〜35秒台にまとめる流れが定着しており、上がり3F33秒台の脚を繰り出せる馬が押し切りやすい。馬場が渋った2025年(稍重)はショウヘイが2分14秒7、良馬場ながら時計を要した2017年はプラチナムバレットが2分15秒2と、時計水準が大きく動く年もあった。
過去10年で目を引くのは、川田将雅騎手が2021年レッドジェネシス、2023年サトノグランツ、2025年ショウヘイと3勝を挙げ、京都2200mでの仕掛けの巧みさを示している点。後に天皇賞(春)で2着・3着に好走する2020年ディープボンド(和田竜二騎手)など、長距離での将来性を覗かせる素質馬も登場する。ダービーへ向かう関東勢と、京都2200mを得意とする関西長距離馬の比較を行いつつ、上がり3F勝負と持続戦のどちらに振れる年なのかをペース予想で見極めたい。
展開予想
10頭立てだが明確な逃げ馬が不在のメンバー構成。先行勢の出方次第で、隊列が決まるまで時間がかかりそうだ。先行勢の中でもショウヘイとロットブラータは普段から積極的に位置を取りに行くタイプで、番手の主張がぶつかる可能性がある。前を主張する馬が3頭と突出せず、ペースは平均的な流れに収まる公算が大きい。紛れを生む要素が乏しいのがミドルの流れだ。脚質の利より地力の比べ合いになり、どの位置からでも力を出せる馬が素直に上位に来やすい。差し・追い込み勢だけで7頭を数える構成で、ペースが崩れた場合の後方一気も荒唐無稽ではない。過去10年は逃げの複勝率40.0%が最上位。今年は展開の偏りが小さい想定だけに、傾向どおり逃げ勢が地力で応えるかが確かめどころになる。上がり最速馬の複勝率90.0%という数字も、末脚型には追い風の材料になる。