天皇賞(春)
推奨馬
レース傾向分析
天皇賞(春)は京都芝3200m外回りで行われる伝統のG1で、出走資格は4歳以上。日本競馬で最長の距離を競うステイヤー決定戦であり、京都の坂を2度越えるレイアウトに対し、長距離適性とラスト1Fまでバテない持続力、そして折り合いの付けやすさが同時に要求される。出走頭数は13〜18頭で、菊花賞経験馬や春の中距離を主戦場とした古馬が頂点を争う。
良馬場での勝ち時計は3分12秒〜15秒台がベースとなり、2017年キタサンブラック(武豊騎手)の3分12秒5は時計面の象徴的存在。2026年クロワデュノールの3分13秒7、2025年ヘデントールの3分14秒0、2024年テーオーロイヤルの3分14秒2と、近年の良馬場決着は3分14秒前後で推移する。馬場が稍重まで悪化すると時計は3分16秒台まで延び、2022年タイトルホルダー(横山和生騎手)が逃げ切った3分16秒2、2023年ジャスティンパレス(ルメール騎手)の3分16秒1がその好走例。前半3F36秒前後でフィエールマンの2019・2020連覇のようにスローに落とせる馬が好走する一方、超ロングスパート戦になる年もある。
過去10年は同じ馬・同じ陣営による連覇が目立ち、フィエールマン(ルメール騎手)が2019・2020年と連勝、ルメール騎手は2023年ジャスティンパレスでも勝利を挙げて長距離G1での存在感を示している。一方、2022年タイトルホルダーや2024年テーオーロイヤル(菱田裕二騎手)のように、自分の形に持ち込んで押し切る逃げ・先行型の素質馬も上位を争ってきた。菊花賞・有馬記念・阪神大賞典の流れとの照らし合わせ、そして当日の馬場発表を踏まえた距離適性の最終チェックが、馬券構築の出発点となる。
展開予想
15頭立てでハナを主張しそうなのはサンライズアースただ1頭。すんなり単騎で行ければ自分のリズムに持ち込める。前を狙う組の中ではジャンカズマが最も前で運んできた実績を持ち、すんなり好位を取り切る公算が大きい。隊列さえ決まってしまえば急かす材料に乏しく、全体時計の掛かるスロー寄りの見立てになる。緩い流れの上がり勝負では、前の馬がそのまま押し切る決着が増える。位置を取れる馬の価値が普段より高い一戦だ。一方で控える組も12頭と分厚い。直線で外に持ち出せた馬から順に台頭する、忙しい追い比べも想定される。過去10年の傾向でも先行が複勝率32.5%でトップ。展開想定と傾向の向きが噛み合う年だ。過去10年、上がり最速をマークした馬の複勝率は90.0%。終いの伸びがそのまま好走に結びついてきた一戦だ。