共同通信杯
推奨馬
レース傾向分析
共同通信杯は2月中旬の東京芝1800mで行われる3歳重賞で、東京コースの長い直線で問われる完成度とクラシック適性がテーマになる伝統の登竜門。出走資格は3歳のオープン馬で、頭数は7〜12頭の小頭数になる年が多い。皐月賞・東京優駿の重要な前哨戦として位置付けられ、新馬・1勝クラスからの上がり馬と暮れの2歳重賞組が真っ向勝負を演じる構図が定着している。
東京芝1800mは2コーナー奥のポケット地点からスタートし、コーナーを2つ回って直線525mへ入るレイアウト。良馬場の年は前半35〜37秒台のスロー〜ミドル、上がり34秒前後のキレ味勝負となり、勝ち時計は1分45秒台〜1分47秒台に集約される。馬場が稍重に渋ると2020年(ダーリントンホール・1分49秒6)や2022年(ダノンベルーガ・1分47秒9)のように一段時計が掛かるが、勝ち馬の質は変わらず、上がり3F33秒台を引き出せる素質馬が浮上する。
歴代の勝ち馬には大物が並ぶ。2017年スワーヴリチャード(四位洋文騎手)が後にジャパンカップ・大阪杯、2021年エフフォーリア(横山武史騎手)が皐月賞・天皇賞秋・有馬記念、2024年ジャスティンミラノ(戸崎圭太騎手)が皐月賞制覇と、勝ち馬がそのままG1戦線の主役を張る連動性は群を抜く。2019年ダノンキングリー(戸崎圭太騎手)も毎日王冠などG2戦線で勝ち星を重ねた。2026年は津村明秀騎手のリアライズシリウスが1分45秒5で素質を披露しており、上がり時計と前走の着差・前走相手関係を厳しく評価して軸を絞り込みたい。
展開予想
9頭立てで、これまでの走りからハナ主張が読める馬は不在。誰かが腹を括って行くのか、譲り合いで流れが緩むのか、序盤の駆け引きが最初の見どころだ。前に行きたい馬が2頭と少なく、道中は落ち着いたスロー寄りの流れを見込む。遅い流れでは後方勢の届く余地が狭まり、前々で立ち回れる馬が素直に有利な構成だ。後方待機組が7頭と多く、直線では末脚の比べ合いになりやすい。展開の助けが大きくないぶん、上がりの質そのものが問われる。もっとも過去10年で最も好走しているのは差し(複勝率41.7%)で、今年の想定とは向きが逆。傾向を取るか、目の前の並びを取るかが分かれ目になる。なお上がり最速馬の複勝率は70.0%と高く、終いの質が結果に直結しやすいレースでもある。